個人事業主・法人代表者向けのプラチナカードは年会費3万円を超えるものが多いなか、apollostation PLATINUM BUSINESSは年会費22,000円(税込)で、しかも年間300万円使えば翌年度が無料になります。この記事では、公式サイトで確認できる条件を整理したうえで、同じapollostationのプラチナを個人向けで持っていた立場から、どこが効いてどこが期待外れかを書きます。
この記事はこんな悩みを解決します
- ✓ 年会費が無料になる条件を正確に知りたい
- ✓ プライオリティ・パスが実際に何回使えるのか知りたい
- ✓ 個人向けのプラチナと何が違うのか知りたい
読み終える頃には、自分の事業の決済額でこのカードが「実質無料」になるかどうかが判断できます。
先に結論
- 年会費は22,000円(税込)。年間300万円以上の利用で翌年度が無料になる
- 追加カードは3,300円(税込・初年度無料)。本会員が無料条件を満たせば追加会員も無料で、しかも追加会員の利用額も年間利用額に合算される
- ポイントは1,000円につき8ポイント。年300万円で24,000ポイント=JAL/ANAマイル12,000マイル相当(公式の試算)
- プライオリティ・パスの無料利用は年5回まで。超えた分は有料
- 国際ブランドはVisaとAmexから選べる(個人向けのTHE PLATINUMはアメックスのみ)。ブランドごとに別の優待が付く
- 月25万円の事業決済がある人なら「実質無料でプラチナ特典」が成立する。それ未満なら年会費が重い
年会費が無料になる条件は「年間300万円」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 本会員 年会費 | 22,000円(税込) |
| 追加カード 年会費 | 3,300円(税込)/初年度無料 |
| 年会費無料の条件 | 年間300万円以上の利用で翌年度無料 |
| 追加会員の扱い | 本会員が無料になれば追加会員も無料。追加会員の利用額も合算 |
ここで効くのが追加会員の利用額も合算される点です。従業員や共同経営者にカードを持たせている場合、全員分の決済が300万円のカウントに乗ります。1人で300万円は届かなくても、2〜3枚に分ければ届くケースがあります。
年300万円は、月あたり25万円です。事業用の仕入れ・広告費・通信費・出張費をこのカードに集約すれば、業種によっては難しい数字ではありません。逆に、決済がほとんど発生しない業態だと22,000円がそのまま固定費として乗ります。
ポイントは1,000円につき8ポイント
還元は1,000円につき8ポイントです。公式サイトでは、年間300万円を利用した場合に24,000ポイントが貯まり、JAL/ANAマイル12,000マイル相当(東京〜大阪の往復に相当)になると試算されています。
数字だけ見れば派手ではありません。ただし年会費が無料になる300万円という条件と、マイルの貯まり方が同じ利用額で連動しているのがこのカードの設計です。「年会費を無料にするために使う」と「マイルを貯めるために使う」が同じ行動になるので、目標が1本にまとまります。
プライオリティ・パスは年5回まで無料
公式サイトには「無料利用回数は年間5回までとなり、年間5回を超えるご利用分につきましては有料となります」と明記されています。追加会員も無料で登録できます。
年5回という数字をどう見るかは、渡航頻度で変わります。年に2〜3回の海外出張なら往路・復路で使い切らない範囲に収まりますが、月1回のペースで飛ぶなら早い段階で有料になります。プライオリティ・パスは各社で回数制限が進んでいるので、カード別の状況はプライオリティパス改悪まとめにまとめています。
国内主要空港のラウンジは、プライオリティ・パスとは別に無料で使えます。国内出張が中心なら、こちらのほうが使用頻度は高くなります。
【筆者の体験】同じapollostationのプラチナを個人向けで持っていた立場から
断っておくと、私が持っていたのは法人向けのこのカードではなく、個人向けのapollostation THE PLATINUMです。ただ同じapollostationのプラチナとして共通する部分があるので、期待値の調整に使える範囲で書きます。
ガソリンの割引は、正直に言うと「おまけ」でした。月あたりの割引額は1,000〜2,000円程度で、2日に1回は車に乗るような使い方をしないと、割引を主目的にする意味は薄いというのが実感です。給油の安さに惹かれてプラチナを選ぶ、という判断はおすすめしません。
一方でプライオリティ・パスは実際に効きました。海外出張でラウンジを計6回使っています。長時間のフライト前に静かな場所で食事をとってから搭乗できるのは、想像以上にありがたいものでした。ただし回数に上限がついてからは、入口で「これは何回目だろう」と一瞬考えるようになりました。この感覚の変化についてはプライオリティパス改悪まとめに詳しく書いています。
まとめると、このカードの価値はガソリンではなく、年会費が無料になる条件の緩さと空港での時間の質にあります。
個人向けのapollostation THE PLATINUMとの違い
同じapollostationのプラチナでも、法人向けと個人向けでは条件が違います。個人向けの詳細はapollostation THE PLATINUM完全ガイドにまとめていますが、事業用として選ぶなら次の3点が判断材料になります。
- 国際ブランドをVisaとAmexから選べる — 個人向けのTHE PLATINUMはアメックスのみです。アメックスが使えない店舗を気にせず事業決済を1枚に集約したいなら、Visaを選べる意味は大きいでしょう。しかも選んだブランドごとに別の優待が付きます
- 追加カードを配れる — 従業員や共同経営者の決済も年間利用額に合算できる
- 「支払い.com」が優待料金で使える — 請求書払いをカード決済に置き換えて支払いを先送りできるサービス。資金繰りの調整に使える
- 出光ETCカードが年会費無料 — 営業車を使う事業なら、経費の一本化に効く
ブランドごとに付く優待が違う
公式サイトには「ご選択の国際ブランドが提供するご優待」として、ブランド別の特典が案内されています。使う予定があるほうを選ぶと、年会費の元を取りやすくなります。
| ブランド | 優待プログラム | 優待の例(公式記載) |
|---|---|---|
| Visa | Visaビジネスオファー | 日本交通のハイヤーを2時間または30kmで12,810円〜/エグゼクティブセンターのオフィス・会議室の利用料金割引 |
| Amex | ビジネス・アドバンテージ | TKP貸会議室ネットの会議室室料10%OFF/PRESIDENT年間購読料46%OFF |
会議室や貸会議室を頻繁に使うならAmex、移動にハイヤーを使う機会があるならVisa、という分け方になります。ただし加盟店の広さで選ぶなら迷わずVisaです。アメックスは使えない店舗が一定数あり、事業決済を1枚にまとめたい場合はそこが詰まります。なお、アメックスを選んだ場合の正式名称は「apollostation PLATINUM BUSINESS セゾン・アメリカン・エキスプレス®・カード」です。
こんな人に向いている
- 事業の決済が年300万円を超える個人事業主・法人代表者 — 実質年会費無料でプラチナ特典が持てる
- 追加カードを配れる規模の事業 — 合算で300万円に届かせやすい
- 年数回の海外出張がある — 年5回の枠で足りる範囲
- 営業車・社用車の給油が多い — ETC年会費無料と合わせて経費を一本化できる
おすすめしない人
- 年間の事業決済が300万円に届かない — 22,000円がそのまま固定費になります。年会費無料の法人カードのほうが合理的です
- ラウンジを使わない — このカードの価値の大半は空港特典です。使わないなら年会費に見合いません
- 還元率を最優先する — 1,000円につき8ポイントは突出した数字ではありません
- 月1回以上のペースで海外に飛ぶ — 年5回の無料枠では足りず、超過分が有料になります
事業用カードを年会費無料で持ちたい場合は、個人事業主のJCB法人カード比較もあわせて検討してください。年会費永年無料で還元1.0%という選択肢もあります。申し込みに必要な書類や口座名義の条件は事業用クレジットカードの申し込みに必要なもので発行会社別に整理しています。
よくある質問
Q. 年会費が無料になる「年間300万円」は、いつからいつまでの利用額ですか?
A. 集計期間の起算日はカードの契約状況によって変わるため、公式サイトまたは会員サービスで自分の集計期間を確認してください。追加会員の利用額も合算される点は公式に明記されています。
Q. プライオリティ・パスは年5回を超えるとどうなりますか?
A. 有料になります。公式サイトに「年間5回を超えるご利用分につきましては有料となります」と記載されています。追加会員も無料で登録できますが、無料回数の扱いは事前に確認してください。
Q. 追加カードの年会費も無料になりますか?
A. 本会員の年会費が無料になる条件を満たした場合、追加会員の年会費も無料になります。追加カードは初年度は無料で、2年目以降が3,300円(税込)です。
Q. ガソリン代の割引だけを目的に持つ価値はありますか?
A. おすすめしません。個人向けのapollostationプラチナを保有していた経験では、給油の割引額は月1,000〜2,000円程度でした。年会費を上回るほどの差は出にくいため、給油の割引は付随的なものと考えたほうが判断を誤りません。
まとめ:月25万円の事業決済があるかどうかで決まる
このカードは年間300万円という条件を満たせるかどうかで評価が反転します。満たせば年会費無料でプラチナ特典とマイルが手に入り、満たせなければ22,000円の固定費が乗るだけです。月25万円、追加カードを含めた合算で届くかどうかを先に計算してください。
そのうえで、価値の大半は空港特典にあります。ラウンジを使わない働き方なら、年会費無料の法人カードのほうが合理的でしょう。個人用の1枚とあわせて検討する場合はおすすめクレジットカードランキングもどうぞ。
※本記事の年会費・還元・プライオリティ・パスの条件は出光クレジットの公式サイト記載にもとづいています(2026年8月時点)。条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の内容をご確認ください。


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