光回線の乗り換えには「転用」「事業者変更」「新規」の3種類があり、承諾番号を誰から取るのか、手数料がいくらか、工事が要るかがそれぞれ違います。
私はフレッツ光からドコモ光へ転用し、ドコモ光からマネーフォワード光へ事業者変更し、引っ越しでNURO光を新規契約しました。3種類を全部やった立場から、NTT東日本・西日本と各事業者の公式情報をもとに違いを整理します。
この記事はこんな悩みを解決します
- ✓ 「転用」と「事業者変更」は何が違うのか、自分はどちらに当たるのか知りたい
- ✓ 承諾番号をどこで・どうやって取るのか、いつまで有効なのか知りたい
- ✓ 手数料と工事の有無、切り替え当日にネットが止まるのかを知りたい
- ✓ NURO光やauひかりのような独自回線に移る場合の扱いを知りたい
- ✓ 乗り換えで損をしないための順番を知りたい
先に結論
- 転用=フレッツ光から光コラボ(ドコモ光・ソフトバンク光など)への切り替え。承諾番号はNTT東日本・西日本からWebか電話で契約者本人が取得し、有効期限は発行日から15日。工事は原則不要で、ひかり電話の番号もそのまま
- 事業者変更=光コラボから別の光コラボ(またはフレッツ光)への切り替え。2019年7月1日開始。承諾番号は今契約している事業者から契約者本人が取得。有効期限は事業者ごとで、ドコモ光・ソフトバンク光は発行日を含め15日間。工事は原則不要で、ひかり電話の番号も継続
- 手数料は各事業者の設定(NTT東日本のFAQは「変更先の事業者に確認」と案内)。転出元の事業者変更事務手数料は事業者と契約時期で0〜3,300円程度(例:ドコモ光・ソフトバンク光は2022年7月1日以降の契約では請求しない)
- NURO光・auひかりなどの独自回線は転用も事業者変更も使えず、新規申込と開通工事になる
- 切り替え当日は数時間程度ネットが使えない時間があった(私の転用・事業者変更の両方)。在宅で仕事をする日は避けるのが無難
- 順番は「①今の契約の種類を確認 → ②乗り換え先が建物で使えるか確認 → ③承諾番号を取る → ④乗り換え先に申し込む」。番号を先に取って放置すると期限切れになる
3種類の違い早見表
| 転用 | 事業者変更 | 新規 | |
|---|---|---|---|
| 乗り換えの向き | フレッツ光 → 光コラボ | 光コラボ → 別の光コラボ (フレッツ光へ戻る場合も含む) | 独自回線(NURO光・auひかり等)へ、または回線のない建物で新規 |
| 承諾番号の取得先 | NTT東日本・西日本(Web/電話) | 今契約している光コラボ事業者 | 不要 |
| 誰が取るか | 契約者本人 | 契約者本人 | — |
| 番号の有効期限 | 発行日から15日 | 事業者が定める(ドコモ光・ソフトバンク光は発行日を含め15日間) | — |
| 工事 | 原則不要(タイプ変更・移転を伴う場合は例外) | 原則不要(同上) | 必要(NURO光は宅内・屋外の2回が基本) |
| ひかり電話の番号 | そのまま | そのまま | 番号ポータビリティの手続きが必要 |
| 手数料 | NTT側の発行料は公式に記載なし。転用日前日までの日割料金を請求 | 転出元の事務手数料(事業者・契約時期で0〜3,300円程度)+乗り換え先の契約事務手数料 | 乗り換え先の契約事務手数料・工事費 |
| 私の経験 | フレッツ光 → ドコモ光 | ドコモ光 → マネーフォワード光 | 引っ越しでNURO光 |
金額はすべて税込です。承諾番号の有効期限や手数料は事業者側の条件が変わることがあるので、申込前に公式サイトで確認してください。
転用:フレッツ光から光コラボへ(私の1回目:フレッツ光→ドコモ光)
NTT東日本の公式サイトでは、フレッツ光やひかり電話ネクストの利用者が「お客さまID」や「ひかり電話番号」はそのままで、光コラボ事業者のサービスに切り替えることを「転用」と定義しています。
契約先がNTT東日本・西日本から光コラボ事業者に変わり、フレッツ光の契約は解約になります。
回線設備はそのままなので、原則として新たな工事はありません(転用と同時にタイプ変更や移転を行う場合は、工事やお客さまID・ひかり電話番号の変更が発生することがあります)。
承諾番号の取り方:NTT東西のWebか電話で、契約者本人が
転用承諾番号は乗り換え先ではなくNTT東日本・西日本から受け取ります。
Webなら受付時間は8時30分〜22時(土日・休日も受付)、電話はNTT東日本が0120-140202、NTT西日本が0120-553-104で、いずれも9時〜17時です。
NTT西日本は電話が混み合うためWebを推奨しています。手続きに必要なのは次の4つです。
- お客さまID(NTT西日本は「CAF」で始まる番号)またはひかり電話の番号。NTT東日本はこれらの代わりに契約者の連絡先電話番号でも可
- 契約者名
- 利用場所の住所
- 現在の利用料金の支払い方法
お客さまIDは開通時の案内書面で確認できます。NTT東日本のWeb手続きには契約者のメールアドレスも必要で、発行後にそのアドレスへ「転用承諾番号発行のお知らせ」が届きます。
光コラボ事業者や販売代理店が代わりに取ることはできません。逆に言えば、NTT東日本から「転用してください」「承諾番号を取ってください」と連絡してくることはないと公式に明記されているので、そうした勧誘は疑ってください。
有効期限は15日。取ってから申し込むまでを短くする
転用承諾番号は発行日から15日を超えると自動的に無効になります。期限を過ぎたら再発行を申し込みますが、新しい番号を発行した時点で古い番号は無効になります。私もフレッツ光からドコモ光へはこの転用で移りました。
利用者側の手続きは、番号を取って乗り換え先の申込時に入力するところまでで、転用日の調整は乗り換え先が進めます(プロバイダを変える場合の解約は別途必要です)。
転用日は申込日から2日以降(NTT西日本は2営業日目以降)で、具体的な日付は乗り換え先が案内します。
転用でかかる費用・かからない費用
- NTT東日本・西日本の転用承諾番号発行料:NTT東日本・西日本の公式ページには手数料の記載がありません(「無料」との明記も見当たらないため、本記事では「記載なし」とします)。なお、乗り換え先となるソフトバンク光の公式FAQでは「転用承諾番号の取得は無料」と案内されています
- 転用日前日までの月額利用料:日割でNTT側から請求。転用日以降は乗り換え先に確認
- 割引の解約金:NTT東日本の「にねん割」、NTT西日本の「光はじめ割」などの割引は転用で終了しますが、その解約金はNTT側から請求されないと明記されています
- 工事費の分割払いが残っている場合:NTT西日本は「残債額を請求しない」と明記。NTT東日本は「転用後の扱いは光コラボ事業者へ問い合わせ」としており免除を明言していません。東日本エリアの人は乗り換え先に確認してください
- プロバイダ:転用しても自動では解約されません。プロバイダを変える場合は自分で解約手続きが必要です
ドコモのスマホと光回線をまとめて、dポイントの経済圏に寄せるなら、ドコモ光は転用・事業者変更のどちらでも受け付けています。セット割の条件や特典は時期で変わるので、公式サイトで最新の内容を確認してください。
事業者変更:光コラボから別の光コラボへ(私の2回目:ドコモ光→マネーフォワード光)
「事業者変更」は2019年7月1日にNTT東日本・西日本が導入した手続きで、光コラボの利用者が工事なしで別の光コラボ事業者に移るものです。
NTT西日本の定義では、フレッツ光やひかり電話ネクストに戻す場合も事業者変更に含まれます。それまでは光コラボから別の光コラボに移るには一度解約して新規契約するしかなく、立ち会い工事やひかり電話の番号の問題がありました。
承諾番号は「今の事業者」から取る
転用と決定的に違うのは、承諾番号を今契約している光コラボ事業者から受け取る点です。転用のようにNTT東日本・西日本へ直接申し込む窓口はなく、今の事業者を通じて受け取ります。
私はドコモ光からマネーフォワード光へ移りましたが、ドコモ光の事業者変更承諾番号はWebの手続きで取れました。
有効期限は事業者が定めており、ドコモ光もソフトバンク光も「発行日を含め15日間」です。11桁の英数字で、乗り換え先の申込画面で入力します。
手数料は「転出元」と「乗り換え先」で別々に発生する
NTT東日本のFAQでは、事業者変更の費用について「変更を希望する光コラボ事業者に確認」としており、利用者に請求される手数料は各光コラボ事業者が設定しています。費用は2種類に分けて考えます。
- 転出元の事業者変更事務手数料:例えばドコモ光は3,300円(税込)を、乗り換え先での完了日の翌月以降に請求します。ただし2022年7月1日以降に開通した契約、または同日以降に定期契約に関する所定のプラン変更(旧定期契約プランからの変更・定期契約なしから定期契約への変更)をした契約は請求対象外です。ソフトバンク光も2022年7月1日以降の契約では撤廃しています
- 乗り換え先の契約事務手数料:事業者変更は「今の光コラボを解約し、新しい光コラボを新規契約する」扱いなので、乗り換え先の契約事務手数料や、転出元の契約解除料(違約金)がかかる場合があります
私自身の手数料がいくらだったかは記憶が定かでないので書きません。上の金額は各事業者の公式ページの記載です。
工事は不要だが、当日は数時間つながらないことがある
工事は原則不要で、宅内の機器はそのまま使えます。ただしNTT西日本は「宅内の通信機器等の設定変更が必要な場合がある」とも書いています。
私の場合、転用のときも事業者変更のときも、切り替え当日に数時間程度ネットが使えない時間がありました。工事の立ち会いはありませんが、在宅で仕事や授業がある日を切り替え日にしないほうが安心です。
ひかり電話を使っている人は、事業者変更でも番号はそのまま使えます(私はひかり電話を使っていなかったので、この点は公式情報のみです)。
ソフトバンクやワイモバイルのスマホを使っているなら、ソフトバンク光(1ギガ)も転用・事業者変更を受け付けています。
ただしSoftBank 光・10ギガは転用・事業者変更での申し込みを受け付けていません。工事不要で移れるかどうかは、申込前に自分の建物と契約の種類で確認してください。
新規:独自回線へは転用も事業者変更も使えない(私の3回目:引っ越しでNURO光)
転用と事業者変更は、どちらもフレッツ光の回線設備を使い続けることが前提です。
NURO光やauひかり、電力会社系の光回線はフレッツ光の回線を借りる光コラボに該当しないため、これらに移る場合は新規申込と新たな開通工事になります。
NURO光は公式に「光コラボに該当しない」と明記し、フレッツ光からの乗り換えには「新たな開通工事」が必要と案内しています。
私が引っ越した先のマンションでは、使える光回線が建物側で決まっていて、選択肢はNURO光だけでした。承諾番号の出番はなく、申し込んで工事日を待つ流れです。
NURO光の開通工事は戸建て・マンションタイプSで宅内工事と屋外工事の2回で、公式の目安は戸建てで1〜2か月、マンションで1〜3か月です。
宅内工事は申込から20日程度、屋外工事はその後30日前後かそれ以上とされています。NURO光Oneや、タイプLの設備が導入済みのマンションでは工事が1回で済みます。
新規契約の利点は、旧回線を残したまま申し込めることです。開通を確認してから旧回線を解約すれば、ネットが使えない期間を作らずに済みます。
逆に、転用や事業者変更のように旧回線が自動で解約されるわけではないので、解約の手続きを忘れると二重払いになります。
なお、戸建てや2階建て以下の集合住宅など条件を満たす場合は、光コラボからNURO光へ既存設備を流用する「光回線再利用」という手続きが公式に用意されています(電話申込のみ・電話番号の引き継ぎ不可)。
速度を優先して独自回線を選ぶなら、まず自分の住所と建物でNURO光が提供されているかの確認からです。
3社を使った私の体感と、値上げ後もNURO光を使い続けている事情は光回線を3社乗り換えた実録とNURO光の値上げは改悪かに書いています。
乗り換えで損をしないための順番(チェックリスト)
- 今の契約の種類を確認する:請求元がNTT東日本・西日本ならフレッツ光(→転用)、ドコモ光・ソフトバンク光・マネーフォワード光などなら光コラボ(→事業者変更)、NURO光・auひかりなら独自回線(→新規)
- 乗り換え先が自分の建物で使えるか確認する:光コラボはフレッツ光の設備が入っている建物でしか使えず、独自回線は提供エリアと建物の対応で決まる。私はマネーフォワード光で速度に困ったことはなかったのに、引っ越し先にフレッツ光の設備がなく使えなくなった
- 工事費の分割払いが残っていないか確認する:転用ではNTT西日本は残債を請求しないが、NTT東日本は乗り換え先に確認。事業者変更・新規では転出元の残債が請求される場合がある
- 承諾番号を取る(本人が):転用ならNTT東西、事業者変更なら今の事業者。有効期限は15日前後なので、乗り換え先に申し込む直前に取る
- 乗り換え先に申し込み、切り替え日を決める:当日は数時間つながらない前提で、在宅仕事の日を避ける
- プロバイダ・オプション・旧回線の解約を確認する:転用ではプロバイダは自動解約されない。新規では旧回線の解約を自分で行う。メールアドレスがプロバイダ提供なら移行先を決めておく
毎月の固定費として見ると、光回線は携帯料金とセットで見直すと効果が出やすい項目です。
携帯側の乗り換え手順はahamo乗り換え手順、大手3社からの乗り換えの比較はahamo・楽天モバイル・日本通信SIM比較にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q1. 転用承諾番号や事業者変更承諾番号は、乗り換え先の事業者や代理店に代わりに取ってもらえますか?
A. 取ってもらえません。NTT東日本・西日本とも、転用承諾番号は契約者本人の手続きで受け取るものと明記しています。事業者変更承諾番号も、現在契約中の光コラボ事業者へ契約者本人が手続きします。乗り換え先や販売代理店が代行することはできません。
Q2. 承諾番号の有効期限はどれくらいですか?
A. 転用承諾番号は発行日から15日で、過ぎると自動的に無効になり再発行が必要です(NTT東日本・西日本とも)。事業者変更承諾番号の有効期限は現在契約中の事業者が定めており、ドコモ光・ソフトバンク光では発行日を含め15日間です。番号は乗り換え先に申し込む直前に取るのが安全です。
Q3. 事業者変更の手数料はいくらかかりますか?
A. NTT東日本のFAQは費用について「変更を希望する光コラボ事業者に確認」と案内するのみで、利用者に請求される金額は各光コラボ事業者が設定しています。例えばドコモ光は転出元として事業者変更事務手数料3,300円(税込)を完了日の翌月以降に請求しますが、2022年7月1日以降に開通した契約、または同日以降に定期契約に関する所定のプラン変更(旧定期契約プランからの変更・定期契約なしから定期契約への変更)をした契約は請求対象外です。ソフトバンク光も2022年7月1日以降の契約では撤廃しています。つまり事業者と契約時期によって0〜3,300円程度で、これとは別に乗り換え先の契約事務手数料がかかることがあります。
Q4. ひかり電話の番号は変わりますか?
A. 転用・事業者変更のどちらでも、お客さまIDとひかり電話の番号はそのまま使えます。ただしタイプ変更や移転を同時に行う場合は、番号の変更や工事が発生することがあります。
Q5. NURO光へは転用や事業者変更で乗り換えられますか?
A. できません。NURO光はフレッツ光の回線を借りる光コラボに該当しない独自回線なので、新規申込と新たな開通工事が必要です。工事は戸建て・マンションタイプSで宅内と屋外の2回、目安は戸建てで1〜2か月、マンションで1〜3か月です。例外として、戸建てなど条件を満たす場合に既存設備を流用できる「光回線再利用」という手続きが公式に用意されています。
そもそも建物の設備で光回線を引けない、あるいは1〜2年で引っ越す予定があって工事費の残債を避けたいという場合は、光回線の乗り換えではなく工事不要の回線が選択肢になります。
月額・初期費用・違約金の実額はWiMAX +5Gは誰に向くかで整理しました。
まとめ:まず「自分の契約はどれか」を確かめる
転用はフレッツ光から光コラボへ、事業者変更は光コラボから光コラボへ、独自回線へは新規。承諾番号は転用ならNTT東西から、事業者変更なら今の事業者から、どちらも契約者本人が取り、有効期限は15日前後です。
工事は転用・事業者変更なら不要ですが、当日は数時間つながらない時間を見込んでおくと慌てません。手数料は各事業者の設定で、ドコモ光・ソフトバンク光のように契約時期によっては0円になる事業者もあります。
3種類を全部経験して思うのは、手続きそのものより「乗り換え先が自分の建物で使えるか」のほうがよほど大事だということです。そこさえ確かめれば、あとは番号を取って申し込むだけです。


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