ここまでのステップで、決済をクレジットカードに集約し、家計を見える化し、固定費を削ってきました。その結果、毎月いくらかのお金が「浮いて」いるはずです。最後のステップは、その浮いたお金を「増やす仕組み」に回すことです。
この記事はこんな悩みを解決します
- ✓ 節約で浮いたお金をどうすればいいかわからない
- ✓ 投資を始めたいが何から手を付ければいいか不明
読み終える頃には、浮いたお金を自動で増やす仕組みの作り方がわかります。
先に結論
- 節約で浮いたお金は、銀行に置かず新NISAで非課税運用する
- クレカ積立で自動化すれば、投資が続く仕組みになりポイントも貯まる
- 無理のない金額から・余剰資金で・長期で、が王道
大切なのは、投資を「気合いで続けるもの」ではなく「自動で続く仕組み」にすること。一度設定すれば、あとは日常生活を送るだけで投資が進んでいく状態を作ります。
なぜ「浮いたお金を投資に回す」のか
節約や固定費削減で浮いたお金を、そのまま銀行口座に置いておくだけでは、お金はほとんど増えません。低金利の今、預金で資産が大きく育つことは期待しにくいのが現実です。
そこで使うのが、新NISAです。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、新NISAの枠内なら利益が非課税になります。長期で運用するほど、この「非課税」の効果は大きくなります。浮いたお金を非課税で運用に回すこと、これが資産加速の最後のピースです。
新NISAの基本をざっくり理解する
細かい制度を覚える必要はありません。最低限、次の3点だけ押さえておけば十分です。
- つみたて投資枠:年間120万円まで。長期の積立に向いた投資信託が対象
- 成長投資枠:年間240万円まで。個別株やETFなども対象
- 非課税保有限度額:生涯で最大1,800万円まで非課税で運用できる
多くの人にとっては、まず「つみたて投資枠」で毎月コツコツ積み立てるところから始めれば十分です。
投資を「続く仕組み」にする=クレカ積立
投資が続かない一番の原因は、「毎月自分で入金して買い付ける」という手間です。これを自動化するのがクレカ積立です。
クレカ積立とは、証券口座での投資信託の積立を、クレジットカード払いに設定する仕組みです。一度設定すれば、毎月自動でカードから引き落とされ、投資信託が買い付けられます。さらに、積立額に応じてカードのポイントまで貯まるため、投資をしながら実質的なリターンが少し上乗せされます。
「投資=面倒・難しい」と感じている人ほど、この”放置できる仕組み”が向いています。日常の延長で、勝手に投資が進んでいくからです。
具体的な証券会社×カードの組み合わせは別記事で
どの証券会社とどのカードを組み合わせるかで、ポイント還元率は変わります。三井住友カード×SBI証券、楽天カード×楽天証券、JCBカード×松井証券など、選択肢はいくつもあります。
自分がメインで使っているカードに合わせて選ぶのが基本です。証券会社ごとの還元率の比較や、具体的な設定手順は、こちらの記事に詳しくまとめています。
→ クレカ積立完全ガイド|ポイントを貯めながら新NISAを始める方法・還元率比較
この記事では「どの組み合わせが自分に合うか」を判断できるよう、証券会社別に解説しています。クレカ積立を始めるなら、まずこちらで自分の組み合わせを決めてください。
「節約した分」をそのまま積立に直結させる
このシリーズの強みは、各ステップがつながっていることです。
たとえば、家計の見える化で「使っていないサブスク月1,500円」「通信費を月4,000円削減」と分かったとします。合計で月5,500円。この浮いた5,500円を、そのまま毎月のクレカ積立額に設定するのです。
こうすると、「節約しただけ」では終わりません。削ったお金が自動的に投資に回り、非課税で運用され、さらにポイントまで貯まる。節約と資産形成が一本の流れでつながります。これが「資産が伸びるスピードが速くなる」仕組みの正体です。
投資先はシンプルでいい
「何に投資すればいいか分からない」という人は多いですが、最初から複雑に考える必要はありません。
長期の積立では、全世界株式(オルカン)や米国株のインデックスファンドといった、幅広く分散されたシンプルな投資信託を選ぶ人が多いです。1本で世界中・国中の企業に分散投資できるため、個別の銘柄を選ぶ手間がかかりません。
ただし、投資である以上、値動きによって資産が一時的に減ること(元本割れ)はあります。何に投資するかは最終的にご自身で判断し、無理のない範囲で始めることが大切です。
一度設定すれば、あとは放置でいい
クレカ積立と新NISAの組み合わせの最大の魅力は、一度設定したら何もしなくていいことです。
毎日チャートを見る必要も、買うタイミングを計る必要もありません。むしろ、短期の値動きに一喜一憂して頻繁に売買する方が、長期では不利になりやすいといわれます。設定したら忘れるくらいでちょうどいいのです。
始める前に知っておきたい注意点
- 余剰資金で行う:生活費や近々使う予定のお金は投資に回さない
- 長期で考える:短期で結果を求めず、5年・10年単位で見る
- 元本保証ではない:投資には値下がりのリスクがある
これらを踏まえたうえで、「無理のない金額から、長く続ける」のが、資産形成の王道です。
「投資はやっぱり怖い」という人へ
ここまで読んでも、「投資はリスクがあるから怖い」と感じる人は多いと思います。その感覚はまったく正常で、無理に否定する必要はありません。
大切なのは、怖さに見合う小さな金額から始めることです。いきなり大きな額を投じる必要はなく、月1,000円や3,000円でも構いません。少額で半年ほど続けてみると、値動きにも慣れ、「思っていたより淡々と続けられる」と感じられるようになります。
投資で一番もったいないのは、「怖いから」と何年も始めないことです。非課税で運用できる時間は、長いほど有利になります。まずは”練習”のつもりで、無理のない金額で仕組みだけ作ってしまうのがおすすめです。
よくある質問
Q. 毎月いくらから始めればいいですか?
A. 決まった正解はありませんが、まずは「なくなっても生活に困らない金額」から始めるのが基本です。家計の見える化で浮いたお金の範囲内で設定すれば、生活を圧迫せずに続けられます。慣れてきたら少しずつ増やしていけば十分です。
Q. どの証券会社・カードを選べばいいですか?
A. 自分がメインで使っているカードに合わせるのが基本です。証券会社ごとの還元率や組み合わせはクレカ積立完全ガイドで比較しているので、そちらで自分に合うものを選んでください。
Q. 値下がりしたら、やめたほうがいいですか?
A. 長期の積立では、値下がりは「安く買えるタイミング」でもあります。短期の下落で慌てて売るより、淡々と積み立てを続けるほうが、長い目で見ると有利になりやすいと言われます。あくまで余剰資金で、長期で構えることが大切です。
まとめ:節約した分が、自動で増えていく仕組みへ
資産を加速させる最後のステップは、「浮いたお金を投資に回す」ことでした。
- 節約で浮いたお金は、銀行に置かず新NISAで非課税運用する
- クレカ積立で「投資×ポイント」を自動化する
- 具体的な証券×カードの組み合わせはクレカ積立完全ガイドで選ぶ
- 投資先はシンプルに、余剰資金で、長期で
決済の集約・家計の見える化・固定費の削減・そして投資への接続。この流れが揃ったとき、あなたの資産は「何もしなくても少しずつ育っていく」状態になります。まずは無理のない金額から、仕組みを作ってみてください。
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このシリーズの記事一覧
- ①|全決済をクレカに集約する
- ②|マネーフォワードで家計を見える化する
- ③|固定費を削って浮いたお金を作る
- ④|浮いたお金を新NISAの積立投資に回す(この記事)
- ⑤|新NISAで将来資金を最大化する

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