0〜17歳の子どもが使える「こどもNISA」が、2027年1月に始まります。楽天証券・SBI証券・マネックス証券は、2026年10月1日から口座開設の申込受付を始めます。
ただ、申し込む前に知っておきたい落とし穴があります。親の口座を同じ証券会社に先に作る必要があること、子ども1人につき1社しか選べず途中で変えられないこと、そして子どもの口座ではクレカ積立が使えない証券会社が多いことです。
この記事では、制度の中身と申込前の注意点、証券会社5社の受付と申込方法を、各社と国税庁・金融庁の公式情報から整理します。
この記事はこんな悩みを解決します
- ✓ こどもNISAがいつから、どんな制度なのか知りたい
- ✓ 親のクレカ積立のように、ポイントを貯めながら積み立てられるのか知りたい
- ✓ どの証券会社で申し込めばいいか、申込前に何を準備すればいいか知りたい
先に結論
- こどもNISAは0〜17歳が使えるNISA。年間投資枠60万円、非課税で持てる上限600万円、期間は無期限。買えるのは、大人のつみたて投資枠と同じ投資信託を積立で買う方法だけ
- 申し込むには、親権者の口座が同じ証券会社に必要(楽天証券・SBI証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券)
- 子ども1人につき1つの金融機関だけで、途中で変えられない(SBI証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券が明記)。最初の証券会社選びが大事
- 子ども名義の口座では、クレカ積立は使えないと楽天証券・SBI証券・松井証券が公式に書いている。親の楽天カードなどでポイントを貯めながら積み立てることはできない
- 12歳(その年の3月31日時点)以降は、子どもの教育費・生活費のためなら書類を出して引き出せる。18歳になると大人のNISAに自動で移る
こどもNISAとは?制度の中身を早見表で確認
「こどもNISA」は証券会社などが使っている呼び名で、国税庁の資料では「未成年つみたて投資枠」と呼ばれています。2026年3月31日に公布された法律で決まり、2027年1月1日から始まります。
対象は、その年の1月1日時点で18歳未満の子どもで、生まれた年から使えます。
| 項目 | こどもNISA(0〜17歳) | 大人のNISA つみたて投資枠 | (参考)旧ジュニアNISA |
|---|---|---|---|
| 年間投資枠 | 60万円 | 120万円 | 80万円 |
| 非課税で持てる上限 | 600万円(買った金額で管理) | 1,800万円(成長投資枠と合わせて) | 最大400万円 |
| 非課税期間 | 無期限 | 無期限 | 最長5年(延長にはロールオーバーが必要) |
| 買えるもの | つみたて投資枠と同じ一定の投資信託(個別株は不可) | 一定の投資信託 | 上場株式・投資信託など |
| 買い方 | 積立のみ | 積立のみ | 積立・一括 |
| 引き出し | 12歳以降、教育費・生活費のためなら可(書類が必要) | 自由 | 原則、18歳になる年の前年末まで不可 |
毎月に直すと、年間投資枠の60万円は月5万円です(SBI証券の説明)。口座の中の投資信託を売ると、その分の枠は翌年以降、年間投資枠の範囲で再び使えます。
子どもが18歳になる年を迎えると、手続きなしで大人のNISA口座に移り、成長投資枠も使えるようになります。マネックス証券の解説では、こどもNISAで使った分は大人の1,800万円の枠に上乗せされない見込みとされています。
申し込む前の5つの注意点
注意点1:親の口座を、同じ証券会社に先に作る
こどもNISAの口座は子ども本人の名義ですが、手続きをするのは親権者です。確認した5社はいずれも、親権者名義の口座を同じ証券会社に持っていることが条件です。
親権者自身がNISA口座を持っている必要はありません(三菱UFJ eスマート証券のよくある質問)。
三菱UFJ eスマート証券は、親の口座開設を2026年9月末までに済ませ、子どもの口座とこどもNISAの申込を10月〜11月末に行う流れを目安として案内しています。
注意点2:子ども1人につき1社だけ、途中で変えられない
こどもNISA口座は、子ども1人につき1つの金融機関でしか開けません。大人のNISAと違い、途中で金融機関を変えることも、投資信託を他社に移すこともできません(SBI証券・三菱UFJ eスマート証券)。
複数の証券会社に申し込むと、いちばん使いたい会社で開設できなくなることがあります。三菱UFJ eスマート証券は、使わない会社への申込はすぐ取り消すよう案内しています。
注意点3:子どもの口座では、クレカ積立が使えない
クレカ積立は、証券口座とカードの名義が同じであることが条件です。18歳未満は基本的にカードを作れないため、子ども名義の口座では使えないと公式に書いている証券会社があります。
| 証券会社 | 子どもの口座でのクレカ積立(2026年9月15日時点の公式記載) |
|---|---|
| 楽天証券 | 使えない。楽天カードクレジット決済の対象口座は「未成年口座、法人口座は対象外」 |
| SBI証券 | 使えない。「未成年口座のお客さまはクレジットカード決済がご利用いただけません」(FAQ) |
| 松井証券 | 使えない。「法人や未成年のお客様はクレカ積立をご利用できません」 |
| マネックス証券 | 公式に記載なし。カード積立の対象口座に、未成年口座・こどもNISAは書かれていない |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 公式に記載なし。カード積立の対象口座に、未成年口座・こどもNISAは書かれていない |
つまり、親のクレカ積立のように、カードのポイントを貯めながら子どもの口座に積み立てることは、今の公式ルールではできません。家族カードも使えません。
親自身のクレカ積立の還元率を比べたい場合は、クレカ積立完全ガイドにまとめています。
注意点4:入金は、原則として子ども名義の口座から
子どもの口座への入金にも、名義のルールがあります。SBI証券は、振込人と証券口座の名義がどちらも子どもでないと受け付けず、親権者名義からの入金はできません。
三菱UFJ eスマート証券も、振込は子ども名義の銀行口座から行うよう注意しています。楽天証券は、原則は子ども名義の口座からで、リアルタイム入金なら登録した親権者名義の口座からも入金できます。
子ども名義の銀行口座をまだ持っていない場合は、証券口座と一緒に準備しておくと手続きが止まりません。
注意点5:引き出しのルールと、贈与税の考え方
その年の3月31日時点で12歳になっている年(マネックス証券の解説では、おおむね小学6年生の1月以降)より前は、災害などやむを得ない場合を除き、原則として引き出せません。
12歳以降は、子ども本人の入学金・授業料などの教育費や生活費にあてる場合に、理由を書いた書類と子ども本人の同意を示す書類を出せば引き出せます。ルールに反して引き出すと、それまでの利益に課税され、口座は廃止されます(SBI証券)。
親がお金を出す場合、税務上は親から子への贈与です。楽天証券は、こどもNISAへの拠出(年60万円まで)だけなら、贈与税の基礎控除110万円の範囲に収まると説明しています。同じ年にほかの贈与がある場合は、合計額に注意してください。
証券会社5社の受付開始日と申込方法
| 証券会社 | 受付開始 | 申込方法 | 公式に発表されている特典 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 2026年10月1日 | ウェブで申込、書類は画像をアップロード | 親と子どもへの現金進呈を10月1日から実施予定(詳細は近日告知) |
| SBI証券 | 2026年10月1日0時(事前受付) | ウェブでアップロードか郵送(別居などは郵送のみ) | 9月1日〜11月30日にこども口座を開設し、2万円以上入金などの条件で物品 |
| マネックス証券 | 2026年10月1日(事前申込) | 公式未確認(未成年口座とこどもNISAを一緒に開く方法は12月頃開始予定) | 9月30日までクイズ正解者から抽選でdポイント。10月1日から紹介プログラムの対象に追加予定 |
| 松井証券 | 2026年10月1日(予約受付・予定) | 書類の郵送と返送 | こどもNISA向けは未発表 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 2026年10月1日(予定) | 未成年口座は郵送、こどもNISAの方法は公式未確認 | 未発表(親子向けの特典を予定と発表) |
制度が始まるのは2027年1月なので、口座が実際に開くのは証券会社と税務署の審査を経た後です。10月1日に申し込んでも、すぐに積立を始められるわけではありません。
どの証券会社で申し込む?選び方は2つだけ
1つ目は、親がすでに口座を持っている証券会社にすることです。親の口座が同じ会社に必要なので、手続きが最も少なく済みます。
2つ目は、親もこれから口座を作るなら、申込方法と取扱本数で比べることです。途中で変えられないので、ウェブで完結するか、積み立てたい投資信託を扱っているかを先に確認してください。
大人のNISAの証券会社選びは新NISAはどの証券会社で始める?で解説しています。親の口座をこれから作る場合は、次の公式サイトで口座開設の条件を確認できます。
よくある質問
こどもNISAはいつから始まりますか?
A. 制度は2027年1月1日から始まります。楽天証券・SBI証券・マネックス証券は2026年10月1日から口座開設の申込受付を始め、松井証券と三菱UFJ eスマート証券も同日からの受付を予定しています。口座が開くのは審査を経た2027年1月以降です。
こどもNISAでクレカ積立はできますか?
A. 楽天証券・SBI証券・松井証券は、子ども名義の口座(未成年口座)ではクレカ積立を使えないと公式に書いています。マネックス証券と三菱UFJ eスマート証券は、公式に記載がありません。カード積立は証券口座とカードの名義が同じであることが条件なので、親のカードや家族カードで子どもの口座に積み立てることはできません。
親がNISA口座を持っていなくても申し込めますか?
A. 親権者名義の証券口座は同じ証券会社に必要ですが、親自身のNISA口座は必須ではありません(三菱UFJ eスマート証券のよくある質問)。
途中で証券会社を変えられますか?
A. 変えられません。こどもNISA口座は子ども1人につき1つの金融機関だけで、途中での変更や、投資信託を他社に移すこともできません(SBI証券・三菱UFJ eスマート証券)。
こどもNISAのお金はいつ引き出せますか?
A. その年の3月31日時点で12歳になっている年以降に、子どもの教育費や生活費にあてる場合、理由を書いた書類と子どもの同意を示す書類を出して引き出せます。それより前は、災害などやむを得ない場合を除き原則として引き出せません。
ジュニアNISAの口座があっても、こどもNISAを作れますか?
A. 作れます。ただし自動では作られないので別に申込が必要で、ジュニアNISAの残高をこどもNISA口座に移すこともできません(楽天証券)。
まとめ:10月1日の前に「親の口座」と「証券会社」を決めておく
こどもNISAは2027年1月に始まり、主な証券会社は2026年10月1日から申込を受け付けます。年60万円まで、子どもの名義で非課税の積立ができます。
申し込む前に、親の口座を同じ証券会社に作ること、1社しか選べず変えられないこと、子どもの口座ではクレカ積立が使えない会社が多いことを確認してください。
迷ったら、親がすでに口座を持っている証券会社を選ぶのが、いちばん手続きの少ない方法です。
※本記事の制度内容・受付開始日・申込方法・特典は、国税庁・金融庁の資料と、楽天証券・SBI証券・マネックス証券・松井証券・三菱UFJ eスマート証券の各公式サイト(2026年9月15日時点)にもとづいています。制度の詳細や各社の手続きは変更される場合があるため、申し込む前に各社の公式サイトで最新の内容をご確認ください。


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