2026年に入ってから、主要なクレジットカードで「改悪」と呼ばれる特典の縮小・還元率の引き下げが相次いでいます。特に公共料金や税金の支払いに対するポイント還元率の引き下げは、複数のカードで共通して進んでいる動きです。この記事では、2026年の主なカード改悪を一覧でまとめ、利用者がすぐにやるべき対策を解説します。(2026年7月時点の最新情報に更新しました。)
この記事はこんな悩みを解決します
- ✓ 自分のカードが改悪されていないか心配
- ✓ 改悪が続くなかで、どういうカードの持ち方が正解か知りたい
読み終える頃には、2026年の主な改悪一覧と損しないための3つの対策がわかります。
- 先に結論:2026年の主なカード改悪一覧
- 【2026年7月の動き】期日が迫っている3つの変更
- PayPayカード・PayPayカード ゴールドの改悪(2026年6月2日)
- dカードの3つの変更点(2026年1〜3月)
- 三井住友カード ゴールド(NL)の集計ルール変更(2026年3月)
- セゾンカード・UCプラチナのラウンジ改悪
- プライオリティパス 国内施設利用の廃止(2025年〜各社順次)
- セゾンカードの電子マネーチャージ・マイル特典の改定
- マネックスカードは「改悪」と「改善」の両方
- なぜ2026年に改悪が相次ぐのか
- 改悪時代に損をしないための3つの対策
- 改悪後も持つ価値が残る人
- 改悪の影響が大きい人
- 解約・乗り換えを検討すべきケース
- 改悪に強い乗り換え先と、そのメリット
- よくある質問
- まとめ:改悪に振り回されないカードの持ち方を
- 関連記事
先に結論:2026年の主なカード改悪一覧
| カード | 主な改悪内容 | 時期 |
|---|---|---|
| PayPayカード | 公共料金0.5%へ・ポイント払い分は対象外・他社チャージ0% | 2026/6/2 |
| PayPayカード ゴールド | +0.5%上乗せ特典が「年間利用特典」に変更 | 2026/6/2 |
| dカード | 公共料金0.5%へ・ケータイ補償に自己負担導入・一部保険終了 | 2026/1〜3 |
| 三井住友カード ゴールド(NL) | 100万円集計の対象から積立・電子マネーチャージを除外 | 2026/3/1 |
| セゾンカード | 国内空港ラウンジが年6回までに制限 | 2026 |
| UCプラチナ | プライオリティパスの国内利用制限 | 2025/4〜 |
| マネックスカード | 投信積立の還元にショッピング利用条件追加(年会費は無料化) | 2026/10 |
| 楽天プレミアムカード | PPパス国内空港レストラン利用廃止 | 2025/1 |
| 三井住友・JCB・UC・ダイナース系 | PPパス国内空港レストラン利用廃止 | 2025/4 |
| PayPay(他社カード利用) | 他社クレカ紐づけ決済が終了予定→「他社カード利用券」へ | 2026/8末 |
| プライオリティパス | カード型会員証が終了(アプリのみに) | 2026/7/31 |
| apollostation THE PLATINUM | PP無料利用が年30回→年5回へ | 2026/8/3 |
| dポイント | dポイントマーケットがサービス終了 | 2026/7/28 |
全体を見ると、「公共料金・税金のポイント還元率を下げる」「ポイントの二重取りや抜け道を塞ぐ」という方向性が共通しています。以下、カードごとに詳しく見ていきます。
【2026年7月の動き】期日が迫っている3つの変更
2026年7月時点で、対応期限が近い変更が3つあります。該当する方は早めの確認をおすすめします。
- dポイントマーケットが7月28日正午で終了:最大20%還元をうたったネットショッピングサービスが開始2年足らずで撤退。宿泊・航空券などの予約系は駆け込み利用でもポイント対象外になる可能性があります。詳細はドコモ経済圏の改悪まとめへ
- プライオリティパスのカード型会員証が7月31日で終了(出光系は当初予定の10月末から前倒し):8月以降はアプリのデジタル会員証のみ。あわせてapollostation THE PLATINUMは8月3日から無料利用が年30回→年5回に縮小されます。カード別の状況はプライオリティパス改悪まとめへ
- PayPayの他社クレカ紐づけ決済が8月末で終了予定:7月1日から代替の「他社カード利用券」(1万円単位・最大25万円・3Dセキュア必須)へ順次移行。三井住友カード発行カードは例外的に従来方式を継続できます。詳細と5つの対策はPayPayで他社クレカが使えなくなる?8月末終了と対策へ
PayPayカード・PayPayカード ゴールドの改悪(2026年6月2日)
PayPayカードでは2026年6月2日から、①ポイントで支払った分は還元の対象外、②公共料金・税金の還元率が1.0%から0.5%へ半減、③モバイルSuicaなど他社チャージへの還元が0%、④本人確認(eKYC)が未完了だとポイント付与の対象外、という4つの変更が実施されました。さらにPayPayカード ゴールドでは、これまでの+0.5%上乗せ特典が「年間100万円以上の利用で11,000ポイント」という年間利用特典に変更されています。
変更点と具体的な対策は、別記事で詳しく解説しています。
dカードの3つの変更点(2026年1〜3月)
dカードでは2026年に入って、3つの見直しが行われました。1つ目は、電気・ガス・水道や一部税金など公共料金の還元率が1.0%から0.5%へ半減した点です(2026年2月)。2つ目は、ケータイ補償のリニューアルで、補償の上限額は引き上げられた一方、1回の事故につき15,000円の自己負担が新たに導入されました。3つ目は、年会費無料のdカードに付帯していた旅行保険・お買い物あんしん保険(29歳以下が対象だったもの)が2026年3月末で終了した点です。
特に29歳以下向けの保険終了は、若年層向けのdカード GOLD Uを検討している方にとって重要な変更点です。最新の特典内容や、d払い・dポイントも含めた2026年の変更点の詳細はドコモ経済圏の改悪まとめで確認してください。
三井住友カード ゴールド(NL)の集計ルール変更(2026年3月)
年会費が永年無料になる「100万円修行」で人気の三井住友カード ゴールド(NL)も、2026年3月1日から年間100万円の集計対象が変更されました。具体的には、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)や、Edy・WAON・nanaco・モバイルSuica・モバイルPASMOなどの電子マネーチャージが、年間利用額の集計対象から外れています。
私自身、三井住友カード ゴールド(NL)を実際に使って100万円修行を達成していますが、これまで「積立や電子マネーチャージで100万円を埋める」やり方をしていた人にとっては、影響の大きいルール変更です。今後は実際の買い物やふだんの支払いで100万円を達成する必要があります。修行のやり方や達成後の特典は、以下の記事を参考にしてください。
セゾンカード・UCプラチナのラウンジ改悪
空港ラウンジ系の特典縮小も続いています。セゾンカードでは、国内空港のカードラウンジ利用が年6回までに制限されました。また、UCプラチナカードに付帯するプライオリティパスも、2025年4月から国内施設の利用に制限が設けられています。
プライオリティパスは多くのカードで「使い放題」から回数制限へと改定が進んでいます。カード別の最新の回数制限は、以下のまとめ記事で確認できます。
プライオリティパス 国内施設利用の廃止(2025年〜各社順次)
プライオリティパスに付帯する国内空港レストランや温浴施設の利用が、主要カード会社で相次いで廃止されています。これは個別カードの問題ではなく、各発行会社がPPとの契約を変更・終了した動きです。
- 楽天プレミアムカード:2025年1月から国内施設利用廃止(ラウンジのみ)
- 三井住友・JCB・UCカード・ダイナース系:2025年4月から廃止
- セゾンプラチナ系・apollostationカード・エポスプラチナ:まだ利用可能(3時間ルール等あり)
各カードの最新の対応状況はプライオリティパス改悪まとめ2026で詳しくまとめています。
セゾンカードの電子マネーチャージ・マイル特典の改定
セゾンカードでは、電子マネーへのチャージで貯まるポイント・マイルの扱いも段階的に縮小されてきました。2024年7月にチャージ時のポイント還元率が引き下げられ、その後は電子マネーチャージではポイント・マイルが貯まらない方向へと改定が進んでいます。また、JALマイルを貯める仕組みである「SAISON MILE CLUB」も、一部のカードで有料化(年5,500円)されました。
【2026年7月10日追記】セゾンカードの利用でnanacoポイントが同時に貯まるサービスも、2026年8月末のポイント付与をもって終了すると公式発表されました(最終対象は2026年7月11日〜8月10日の利用分・各種手続きは7月31日12:00まで)。セブン-イレブンでの二重取りに使っていた方は注意してください。セゾンカードの選び方はインターナショナルとデジタルの比較で解説しています。
【2026年7月11日追記】エポスカードも2026年8月1日から、モバイルSuica・ANA Pay・au PAYなど決済サービスへのチャージがポイント加算の対象外になります。モバイルSuicaの定期券購入も対象です。詳細はエポスカードのチャージポイント終了まとめで解説しています。
こうした「特定の貯め方」に依存していた人ほど、改定の影響を大きく受けます。裏ワザ的な貯め方を追いかけるより、メインカードに決済を集約してシンプルに貯めるほうが、改悪に振り回されずに済みます。
マネックスカードは「改悪」と「改善」の両方
マネックスカードは2026年10月から、投信つみたてのポイント還元にカードショッピングの利用額条件が追加されます。これは実質的な還元率の引き下げにあたります。一方で、同時期に年会費が永年無料へと改定される点は改善です。クレカ積立を目的にカードを選ぶ場合は、こうした条件変更を踏まえて比較することが大切です。
なぜ2026年に改悪が相次ぐのか
背景には、カード会社のコスト構造の変化があります。公共料金や税金の支払いは金額が大きい一方、カード会社が加盟店から受け取る手数料は低く設定されているケースが多く、高い還元率を維持するのが難しくなっています。また、ポイントの二重取りや電子マネーチャージを使った「修行の抜け道」も、収益を圧迫する要因として見直しの対象になっています。
つまり今後も、「コストの大きい支払いの還元率を下げる」「抜け道を塞ぐ」という方向の改定は続くと考えておくのが現実的です。一喜一憂するより、改悪に強いカードの持ち方をしておくことが大切です。
改悪時代に損をしないための3つの対策
①年会費無料・基本還元率の高いカードを軸にする
特定の優待や上乗せ特典に依存したカードは、その特典が改悪されると一気に魅力を失います。年会費が永年無料で、基本還元率そのものが1%以上あるカードを軸にしておけば、個別の特典が変わっても土台が崩れません。
②公共料金は「還元率」で支払い先を選ぶ
公共料金の還元率引き下げは多くのカードで共通の動きです。手持ちのカードで公共料金の還元率が下がったら、まだ高い還元率を維持しているカードに支払いを移すか、そもそもの固定費(通信費など)を見直すほうが効果は大きくなります。
③ポイントを「追いかける」より「仕組みで貯める」
改悪のたびにお得なカードへ乗り換え続けるのは、手間が大きく長続きしません。決済を1〜2枚のカードに集約し、固定費もまとめてカード払いにしておけば、特別なことをしなくてもポイントが自動で貯まります。抜け道を狙うより、王道の使い方をしておくほうが、改悪の影響を受けにくくなります。
改悪後も持つ価値が残る人
改悪と聞くと一律に損のように感じますが、使い方によっては引き続き十分にメリットが残るカードも多くあります。次のような人は、慌てて手放す必要はありません。
- 年会費を、利用額や貯まったポイントで相殺できている人
- 空港ラウンジや旅行保険などの特典を、年に複数回しっかり使っている人
- 家族カードをまとめて使い、世帯で還元を集約できている人
- 支払いの中心がタッチ決済で、改悪対象(公共料金など)の比率が小さい人
改悪されたのは多くが「公共料金・税金」や「抜け道的な貯め方」の部分です。日常の買い物やタッチ決済が中心なら、影響は限定的なことも少なくありません。
改悪の影響が大きい人
一方で、次のような使い方をしていた人は、受け取れる還元が目に見えて減っている可能性があります。
- 公共料金・税金をカード払いに集約して還元を得ていた人
- ポイントの二重取りや、電子マネーチャージで「修行」を埋めていた人
- プライオリティパス目的で年会費を払って入会した人
- 特定の上乗せ特典だけを目当てに持っていた人
当てはまる場合は、「そのカードを持ち続ける意味があるか」を一度見直すタイミングです。
解約・乗り換えを検討すべきケース
以下に当てはまるなら、解約や乗り換えを検討する価値があります。
- 改悪で年会費の元が取れなくなった
- 付帯特典の利用頻度がもともと低い
- 他社カードのほうが、自分の使い方では還元率が高い
ただし解約はタイミングを誤ると、年会費の二重払いやポイント失効につながることもあります。損しない手順はクレジットカードの解約タイミング【2026年版】で解説しています。
改悪に強い乗り換え先と、そのメリット
乗り換えるなら、特定の特典に依存せず「年会費無料・基本還元率が高い」カードが、改悪に振り回されにくくおすすめです。自分の使い方に合わせて選んでみてください。
積立投資をクレカ払いにすることで改悪の影響を受けにくいポイントを積み上げる方法もあります。詳しくはクレカ積立完全ガイドをご覧ください。
- 三井住友カード(NL):年会費永年無料。対象のコンビニ・飲食店でタッチ決済すると高還元
- リクルートカード:年会費無料で基本還元率1.2%と高水準
- au PAYカード:年会費無料でPontaポイントが貯まりやすい
- JCB CARD W:39歳以下なら年会費無料で還元率2倍
これらは年会費無料で維持でき、基本還元率が安定して高く、タッチ決済でポイントが貯まりやすいのが共通の強みです。改悪が続く時代でも土台が崩れにくく、長く付き合えます。目的別の比較は2026年おすすめクレジットカードランキングでまとめています。
【2026年7月19日追記】カード以外でも大きな変更が控えています。住信SBIネット銀行が8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更し、8月20日からはスマプロポイントがdポイントへ切り替わります(現金・JALマイルへの交換は終了)。ポイント経済圏をまたぐ変更なので、対象の方は住信SBIネット銀行の変更点まとめで早めの確認をおすすめします。
よくある質問
Q. 2026年で影響が大きいクレジットカードの改悪は何ですか?
A. PayPayカードの残高払い還元率引き下げ(1.5%→1.0%)とdカードの公共料金還元半減(1.0%→0.5%)が特に影響が大きい改悪です。日常的な支払いで損をする人が多いため、見直しをおすすめします。
Q. クレジットカードの改悪とは具体的に何が変わることですか?
A. 還元率の引き下げ、特典の縮小・廃止、年会費の値上げ、ポイント付与条件の厳格化など、カード会社がユーザー側に不利な条件変更を行うことを指します。2026年は加盟店手数料をめぐる制度見直しの動きもあり、複数のカード会社で還元率引き下げ・特典縮小が相次いでいます。
Q. dカードの改悪にはどんなものがありますか?
A. 2026年2月から公共料金の還元率が1%から0.5%に半減しました。詳細な変更点は本文の「dカードの3つの変更点」で解説しています。
Q. 改悪が続く中、どのカードを持てばいいですか?
A. 年会費無料で基本還元率の高いカードを軸にするのが改悪に強い持ち方です。特典や上限付きの高還元に依存せず、どこでも使えるシンプルな高還元カードがおすすめです。
Q. プライオリティパスの改悪は全カードで同じですか?
A. カードによって異なります。使い放題を維持しているカードもあれば、年数回に制限されたカードもあります。自分のカードがどの条件に変わったかを個別に確認することが重要です。
Q. クレジットカードの改悪を素早く知る方法はありますか?
A. 各カード会社からメールで事前告知が届くことが多いため、登録メールアドレスを確認しておくことが基本です。また、当サイトのような情報サイトをブックマークしておくと変更点をまとめて確認できます。
まとめ:改悪に振り回されないカードの持ち方を
2026年は公共料金の還元率引き下げを中心に、主要カードで改悪が相次いでいます。しかし、年会費無料で基本還元率の高いカードを軸に、決済を集約して仕組みで貯める使い方をしておけば、個別の改悪に一喜一憂する必要はありません。まずは手持ちのカードの改悪内容を確認し、必要なら軸となる1枚を見直してみてください。
関連記事
改悪の少ない年会費無料カードを選ぶなら
改悪が続く中でも三井住友カード(NL)は基本還元率1%を維持し、年会費も永年無料のままです。高還元を重視するなら、還元率1.2%が続くリクルートカードも選択肢になります。

コメント